心の老化を防ぐためのアンチエイジング
人は知らず知らずのうちに年を取っていくものですが、体の変化に比べて心の変化というのは客観的にはわかりにくいという特徴があります。
もし「ファッションや流行に以前ほど興味がなくなった」「以前は楽しめていたはずの合コンや飲み会があまり楽しくなくなった」「遠出をするのが億劫になってきた」ということがあるなら、それは心の老化のサインです。
介護が必要になったり、自然災害によって自宅が危険な状態になった高齢者に対し、もっと安全な環境に引っ越すことをすすめても頑として拒否をするということは珍しくありません。
これは人は高齢になるにつれ変化を恐れできるだけ現状を維持したいという気持ちが強くなってくるからです。
そうした心の老化が進みきってしまった人には、ちょっとした日常生活の変化も大きなストレスになってしまうので、いずれにしてもつらい毎日を送ってしまうことになります。
一方で年齢の割にかなり若々しく見える人というのは、70~80代になっても新しいことに自分から挑戦をしたり、知らない場所や人と接することを楽しんでいたりします。
そうした人は若い時期から自覚なしに心のアンチエイジングをしてきた人であり、気の持ち方を継続することでいつまでも若々しく活発な活動をしていくことができるのです。
心の老化は体の老化ほどはっきりとした基準で発生するものではありません。
若いうちだからこそ、心を体よりも先に老け込ませないアンチエイジングのための努力が大切になってきます。
単調な毎日に変化をつける簡単な方法
毎日をつまらないと感じてる人に共通しているのが「好きになれるような趣味がない」ということです。
趣味は仕事をする上で邪魔なもののように思う人もいますが、趣味のない生活というのは無味乾燥をした平坦なものになってしまいます。
好きな趣味があるからこそ、ウィークデイの仕事を頑張ることができたり、お金を稼ぐというモチベーションが生じます。
何か一つでも没頭できる大好きな趣味があれば、そこから人生を豊かにしていくことができるのです。
もし今何も趣味がなく、特に好きだと思えるものがないというなら、なんでもよいので新しいことを一つでもしてみるというのがおすすめです。
具体的にはノートや手帳を用意して、一日ずつなんでもよいので新しくしたことを記入していくようにします。
内容はつまらないことでよく、例えば「新しいスプーンを買った」「お店で見たことのない店員さんと挨拶した」というようなことで十分です。
小さなことでも「新しい経験」を積み重ねていくことにより、自分から何か新しい経験を求めたいという前向きな心が出てくるようになります。