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仕事のモチベーションが上がる瞬間

仕事の「やりがい」とは案外身近なところにある

ガッツポーズ
どんな仕事でも長く続けていくためには仕事への熱意というものが欠かせません。
長時間労働や精神疾患の問題などが大きく取りざたされている現代ですが、勤務をしている本人が仕事への希望ややる気を失っていなければ、環境というのはそれほど労働への満足度に直接影響を与えなかったりします。

うつ病についてよく言われることですが、「うつ病になるのは長時間労働が原因なのではなく、自分は無力であるということを心底から実感したときだ」という説があります。

長時間労働によってうつ病を発症する人の多くは、定時以内に仕事を終わらせることができず、しかもそのことを上司や同僚などに強く叱責を受けていたりします。

「自分はダメだ」という気持ちと、同時に「ここからは抜け出す手段がない」という絶望感が発生してしまったとき、人の心は防衛本能的に正常な活動を止めてしまうのです。

逆に言えばそうした絶望感を感じることなく正当な評価を受けることができる環境にあるならば、高いパフォーマンスを長期間に渡って発揮することができると言えます。

仕事のやりがいについてのアンケートを見てみると、20代の男女とも最も仕事のやりがいを感じる瞬間として「褒められた時」や「感謝された時」を挙げています。

よく企業側が求人で語るやりがいとして「社会貢献」や「新製品の開発」といったことが掲げられますが、案外実際の労働者にとってのやりがいはもっと身近なものであるようです。

上司により部下のパフォーマンスは大きく変わる

ここ最近、上司となる人の愚痴として若い世代を揶揄する記事を多く見かけます。
しかしあえてはっきり言わせてもらうと、部下の働きに不満があるというのはすなわち管理職としての能力が不足しているということに他なりません。

いわゆる「ダメ上司」というのは、本来負うべき責任を他の誰かに丸投げしてしまっていたり、逆に自分の失点になるのを恐れて非常に細かく業務に指示をしてきたりしています。

ですが新社会人として勤務をする人の多くはそうした無責任な上司の姿勢は素早く見抜いているので、そうした姿を目にするたびに業務のパフォーマンスを落としていくことになります。

反対に「自分の事をきちんと見てくれている」「仕事を認めてくれる」という上司に対しては若い世代はとても大きく心を開きます。

家族や恋人などに褒められるよりも、上司など直接仕事に関わる人に認められた時の方が業務へのモチベーションは高まる傾向が見られています。

上司に褒められたり認められたりした時に最も仕事のやりがいを感じるという人も多く、部下の潜在能力を引き出すことができるかどうかは上司がどのような人物であるかということが重要と言えます。