グローバル化によりわかりにくいビシネス用語が頻出
かつてバブル期にはやたらと国際的なビジネスをやっていることをアピールするため、わざと会話に英単語を入れ込んでいく人がたくさん見られていました。
そうした人を揶揄する芸風で登場したのがルー大柴で、冗談ではなく「トゥギャザーしようぜ」といった言い方を日常用語で使用している人たちが存在していたのです。
それはともかくとして、バブル期から約20年が経過した現在、より深いレベルでのグローバル化の時代が到来しました。
「トゥギャザーしようぜ」といったかわいいレベルのものではなく、企業関連の報告書や議事録には普段の会話では登場しないような特殊な英単語がずらりと並んでおり、その一つ一つの意味が理解できないと全く文章の読解ができないという状況が発生しています。
こうした英単語由来のビジネス用語はしばしば政治家の答弁や演説にも登場してきているので、社会人になったなら基本的な単語は理解できるようにしておく必要があります。
特にIT関連業界においては基本アメリカの技術が元になった話し合いをしていくことになりますので、よりビジネス用語としての英単語の知識が求められます。
ビジネスの場で良く使われるものとしては「エビデンス(証拠・論拠)」や「フェーズ(段階)」「インセンティブ(利益となる刺激、動機)」「インターフェース(入力装置全体)」といったものがあります。
これらは比較的多くの場面で聞かれるものですので何となく知っている人も多いと思いますが、意外に勘違いをしていることも多いので、改めて言葉の本来の意味を知っておくことをおすすめします。
使いすぎると「意識高い系」に?
こうしたビジネス単語というのは、日本語には本来ない概念を一言で表してくれるという便利さがある反面、使い方によっては反感をもたれることもあります。
よくあるのが「意識高い系」とされる人たちで、どちらかというと会話をする人との意識の共有よりも、自分の知識をひけらかしたり議論を煙に巻いたりする時にわざと難しいビジネス単語を使用する傾向にあります。
ビジネス用語を勉強するのはよいのですが、それを覚えたからと使いすぎてしまうとかえって周囲に理解をされなくなってしまうということは忘れてはいけません。
そこで覚えておくことで年配世代に受けを良くすることができるのが、古くから使われているビジネスでの言葉です。
「青天井(どこまでも上がっていく)」「あごあしまくら(食費・交通費・宿泊全部が支給されること)」「ケツを揃える(見積もりなどで数値の末尾を同じくする)」「たたき台(議論のもとになる案)」といった言葉を使えるようになると、かなり上司の言っていることも理解できるでしょう。