社会人になる前に持っておきたいメンタルの強さ
「今時の若者はちょっと怒られただけですぐに鼻を曲げる」といった意見が年配者から聞かれることがよくあります。
今まさに就職の時期を迎えている世代はいわゆる「ゆとり世代」と揶揄されることもある人たちであり、それ以前までの教育を受けてきた人たちと大きな違いがあります。
教育内容の違いだけでなくメンタル面の形成も大きな影響があるようで、今時の20代の特徴として「仕事よりも自分の生活を優先する」「他人を出し抜いてまで出世をしたいとは思わない」「仲間同士での意見の対立を極端に嫌う」「社会規範や習慣を気にしない」といったことが挙げられます。
一方で「仕事を要領よくこなす能力に長けている」「できることと出来ないことを早々に決めつける」といった面もあり、なるほど今時の40代以上の世代からは理解しづらいところも多いことが伺えます。
逆に考えるとこれから就職をしていくことを考えるなら、仮に全く価値観の異なる年配世代がいることがわかっていても、その中で生きていくメンタルをトレーニングする必要があります。
そのためにおすすめをしたいのが社会人としての心構えを備えることができる本です。
世の中にはたくさんの自己啓発本やビジネス書籍がありますが、そうしたものではなくもっと根源的な生き方や人生観についての本を一冊くらいは在学中に読んでおいてもらいたいです。
読書を習慣にするということ
普段からあまり読書をしない人にとっては、いきなり難しい哲学書などを読むのはハードルが高いことでしょう。
ですので最初からあまり構えず、今人気のある本から入ってみることがおすすめです。
若いうちに一度読んでもらいたい本の一つに「嫌われる勇気—-自己啓発の源流「アドラー」の教え」があります。
こちらはベストセラーになったものなので名前くらいは知っていると思いますが、現代人にありがちな「いい人症候群」への答えを明確にしめしてくれる良書です。
参考>>https://style.nikkei.com/article/DGXMZO75944400R20C14A8000000?channel=DF260120166504
特に若い世代では自分自身を否定されることに大変臆病な傾向があり、仕事面で叱られた時など業務について注意をしただけなのに、まるで自分自身の存在そのものが否定されたかのようなショックを受けたりします。
そうした時にどういうふうに自分を持っておくべきかということを知ることができる本なので、まず読みやすい章からでもゆっくり読んでいってください。
読書に慣れて来たなら、他にも「金持ち父さん貧乏父さん」や「お金の教養」といった本もおすすめです。